ハローワークを通じた障害者の就職件数、3年連続で過去最高を更新【厚生労働省】

平成24年度・障害者の職業紹介状況等
2013年5月16日 (木) 厚生労働省はこのほど、平成24年度の障害者への職業紹介状況をまとめ公表した。
ハローワークを通じた障害者の就職件数は、平成23年度の59,367件から大きく伸び、68,321件(対前年度比15.1%増)と3年連続で過去最高を更新した。また、就職率も42.2%(同2.2%増)と、3年連続で上昇した。
ポイント
・新規求職申込件数は161,941件で、対前年度比13,583件、9.2%の増。また就職件数は68,321件で、同8,954件、15.1%の増。いずれも全ての障害種別で増加しており、特に精神障害者の件数が大きく伸びている。
・産業別でみると、「医療・福祉」(18,753件)、「卸売業・小売業」(10,308件)、「製造業」(9,589件)での就職件数が多くなっている。
・前年同期比でみると、「複合サービス事業」が減少(対前年度比12.8%減)しているのに対して、「医療・福祉」が大きく増加(対前年度比36.4%増)している。
・職業別では、「運輸・清掃・包装等の職業」(21,654件、31.7%)の割合が大きく、「事務的職業」 (13,993件、20.5%)、「生産工程の職業」(8,457件、12.4%)、「サービスの職業」(8,170件、12.0%)、「専門的・技術的職業」(5,003件、7.3%)が続いている。
・障害種別でみると、身体障害者については「事務的職業」(7,666件、28.8%)の割合が、知的障害者については「運輸・清掃・包装等の職業」(7,718件、48.1%)の割合が、他の障害種別に比べて高い状況となっている。
・全ての障害種別について「サービスの職業」及び「農林漁業の職業」における就職件数の伸び(対前年度比17.9%~94.0%増)が大きくなっている。
・解雇者数は1,539人。(平成23年度は1,253人)