雇用率が高い企業、低い企業の事情
障がい者の雇用率が高い企業、低い企業があ
る理由ですが、まず人事採用面の観点から次
のようなことが言えそうです。
納付金制度自体はもう40年近く続いている制
度ですので、古い企業、特に歴史のある大企
業は以前から障がい者雇用に取り組んできて
います。
当然、それなりの雇用のためのノウハウがあ
り、有名企業であるがゆえのコンプライアン
ス死守の姿勢を持ち、社内制度的にも障がい者
のためにそれなりに整えられている、という
ことがあると思われます。
従って、そういった企業は比較的雇用率の達
成度合いは高いようです。
一方、最近設立されて急成長したような企業
は、そもそも障がい者を雇用するような余裕
がないところからスタートしているので、障
がい者雇用の必要性をあまり実感しないまま
、従業員数が増えていくということになりが
ちで、結果として雇用率が不足することが多
いようです。
またこういった企業は経験が少ないため、
障がい者雇用の難しさもあまり理解していな
いことも特徴です。
最後に上記のいずれにも入らない、歴史的に
も規模的にも中堅の企業は、経営者の考え方
が大きく影響することが言えます。
(続く)