これからの企業社会と障がい者の働き方
企業文化の違いによる障がい者の働き方について
述べましたが、これはどちらがいい悪いというこ
とではなく、その企業にとって今までその仕事の
やり方がよかったという事実を踏まえて、その中
でどのように障がい者雇用をすればよいかを考え
た結果とも言えます。
しかしながら、一方では経済のグローバル化が急
速に進んでいる中で、今までは古いやり方を踏襲
していくのが最適だった企業、業種もそのままで
良いというわけにはいかなくなってきています。
また、障がい者に限らず、従来の社員とは考え方
、行動パターンが違う外国人や若者、女性がかな
りの比率で職場に入ってもらわないと業務が回っ
ていかないという状況にもなりつつあります。
今までは過去の仕事のやり方を踏襲してきた企業
も、必然的に外部環境、職場の構成員に合わせた
仕事のやり方を模索していくようになっていくで
しょう。
そうしていく中で、結果的にまとめて外に切出せ
る単純作業も増えていく可能性がありますし、そ
の時々で指示を出して作業をしてもらう必要性も
高まっていきます。
障がい者も個々の特性に沿って、単純作業をして
いくのか、個別指示の仕事をするのか、場合によ
っては両者の仕事を行き来するのか、といったパ
ターンに分かれていくというように考えられます。
このようなパターンを想定した上で、障がい者向
けの職業教育も必要になっていくと思います。